通販市場において、薬機法の規制強化やGoogleによるCookie情報保有の制限により、Webマーケティングにおける直販売の難易度は年々上がっています。
そのため、昨今は【顧客育成】の重要さが顕著に表れ始めおり、様々なマーケティングツールを導入されている企業様も多くなっていると感じます。
今回は、顧客育成を行うトレンドツールの一つである『LINE』について弊社のノウハウをからめながら解説いたします。
LINEマーケティングを導入するメリット
まず、LINEを有効活用した際に発生するメリットについて理解しましょう。
主に以下のメリットが挙げられます。
- 顧客をリストとして保有できる
- 一人一人の顧客に寄り添った提案・説明を行える
- CPAの低減が期待できる
- クローズドな配信形態
一つずつ解説したいと思います。
1.顧客をリスト化できる
弊社はコールセンターを運営しているため、通販企業様における『リストの価値』を大いに実感しております。
通販会社にとって【顧客リスト=資産】ですよね。
従って、通販企業様が顧客育成手段としてLINEを活用する最大のメリットとしては「リストとして保有できる」ことと言えるでしょう。
一度LINEの友だち追加をしていただければ、その顧客は立派なリストとなります。
それも曖昧なリストではなく、LINEのアンケート機能やカルーセル機能を使うことで、
- 顧客の属性把握(年齢/性別/お住まいなど)
- 顧客のニーズや何をきっかけで知っていただいたか
- 顧客の興味/関心
こういったことを明確化した精度の高いリスト管理が可能なのです。
2.パーソナライズ化された設計が可能
上述の内容と重複しますが、LINEの特徴として顧客ひとりひとりに属性をタグづけして分別管理することが可能です。
通販企業様において、「誰に」「何を」「いつ」ご案内するかという点は生命線です。
- 「誰に」→ニーズや興味・関心を基に
- 「何を」→本当にその人のタメになる、喜んでいただける最適な商品を
- 「いつ」→動機が明確に確認できたタイミングで
という本来あるべきプロセスをLINEは実現できるのです。
よくあるマーケティングツールのような「一斉配信で興味のない顧客にもご案内がいく」ということもありませんし、「購入熱が高まっていない段階でクロージングされる」という押し売りのような印象を与えるようなこともないのです。
顧客一人一人の「誰に」「何を」「いつ」を区別してパーソナル配信できるという点は、LINE最大の魅力と言えます。
3.CPAの低減
LINEに一度登録していただいてから販促を行う場合、それはいわゆるネット広告でいう「リマーケティング」と同様の手法に該当します。
では、リマケとLINEの違いとは何か?
■リマケ
- LPに訪問したユーザーのCookie情報を基にWeb上の様々な媒体で広告を表示して追いかける
- 顧客育成はほぼできないため、LPをコンテンツリッチにする必要がある
- 課金形態はクリック型課金
- オーディエンスセグメントはざっくりとしている
- 配信ボリュームは広告費が多ければ、露出量も比例して多くなる
■LINE
- LINEに登録していただいたユーザー一人一人に予め準備したシナリオ・コンテンツを配信する
- LINE上で顧客一人一人のニーズや興味・関心に基づいたシナリオによって顧客育成が可能
- 月額定額制なのでリスト件数が増えれば増えるほどCVも増え、CPAが安くなる
- 顧客セグメントは細かく管理できる
- 配信ボリュームはLINEの登録者数に依存する
と比較してみました。
いかがでしょうか?
LINEマーケティングを早く始めれば始めるほど、リスト蓄積もされ、CPAの低減に直結する施策となり得るのです。
クローズドな配信形態
最後のメリットとして挙げたいのは「クローズドな配信」で訴求できるという点です。
冒頭で申し上げたとおり、昨今は薬機法の規制が強まっており、審査も通りづらくなっているため広告で訴求できるワードが弱くなっていることに悩まれているマーケティング担当者様も多いのはないでしょうか?
その点、LINEはクローズドなので”ある程度は攻めた訴求”ができます。
「ある程度」の『程度』の部分に関しては、クライアント様それぞれのポリシーに準ずるのですが、世に出している広告よりは強い表現ができるはずです。
例えば、ほとんどの通販企業様は会員向けにだけお送りするような同梱物などの表現においては、ある程度攻めてますというパターンが多いのではないでしょうか?
同様とお考えいただけると分かりやすいかもしれません。
LINEで顧客育成することは、広告の規制リスクを防ぐことにもつながる部分があると思っております。
まとめ
以上、ここまでLINEマーケティングにおける主なメリットについて解説させていただきました。
現在、弊社では「顧客育成」に重きを置いたLINE運用支援を行っております。
コールセンターで得た知見や啓蒙トークの技術をLINEに落とし込み、高い精度の顧客セグメントに対応したシナリオ設計が最大の強みです。
ぜひ、少しでも気になる企業様においては、一度直接ご説明の機会を頂けますと非常に嬉しいです。
お気軽にお問い合わせくださいませ。