みなさん、こんにちは!
水道橋コンタクトセンターのK.TATSUROです。
弊社では毎月1回、ダーウィンズメルマガを配信しています。
そこでは、コンタクトセンターで発生した出来事などをベースに、
心理学的な考察などを交えて、ご紹介しています。
今回は、過去メルマガから、反響が多かった記事を、
ご紹介させて頂きます。
~~~~~~~ ハイライト ~~~~~~~~~
・ コンタクトセンターで行われている研修
・ 研修ではできていたのに、実践できない悩み
・ 仕事ができない理由を探るメンタルテスト
・ 頭ではわかっているけど、行動できない人の心理
・ 違和感の入り口、「固まる」マドンナ
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■ コンタクトセンターで行われている研修 ■
コンタクトセンターでは、
・お客様と話している時間
・話した結果をシステム入力している時間
・お電話を待機している時間
とマドンナの時間を分けて管理します。
※マドンナとは弊社オペレーターの呼称です。
一般的には、
待機している時間(アイドルタイム)は、
20%が目安とされており、下回ると、
応対品質が低下すると言われています。
次から次へと、ひっきりなしに電話対応を続け、
60分間電話を取り続ける状態にさせてしまうと、
接客に対する余裕が無くなってしまい、
品質が低下してしまうのです。
それ以外の時間、例えばマドンナにとっては、
研修を受講することも、大切な仕事の一部です。
研修無しに、優秀なマドンナは育ちません。
・商品研修
・システム研修
・品質研修
・情報セキュリティー研修
といった必須のテクニカル研修から、
・クレーム対応研修
・マインド研修
・心理学研修
など、変わり種の研修も行ってきました。
全ては、サービス力を高めて、
クライアントと消費者に満足して頂くためです。
■ 研修ではできていたのに、実践できない悩み ■
しかしながら、研修をやってもやっても、
「数値が向上しない」
「品質が良くならない」
「入力精度が改善しない」
といった悩みは、
どんな管理者も経験したことがあると思います。
私も先日、クレーム研修を担当し、
温度感の高いお客様への適切な謝罪の仕方
について研修を実施していました。
研修時に質問や、ロールプレイングをすると、
完璧にできていたマドンナがいました。
そして、それから数日後、現場で、
お客様への謝罪対応が発生しました。
————————————————
マドンナ
「(無言)・・・も、も、申し訳ござい、、、ません!」
・・・あれ。
こないだ教わったことができていない!?
————————————————
研修時はあれほど理解納得してくれていたのに、
実践の場では全くという程、できていなかったのです。
通話音声を聞いて、私も悲しい気持ちになりました。
なぜ、お客様対応ができなかったのか、
そこから色々と理由を考えていました。
・能力がないのか。
・やる気がないのか。
どちらか、もしくは両方が不足していた
と考えていきます。
一般的に、まずはこの選択肢で、
原因を分析すると思います。
■ 仕事ができない理由を探るメンタルテスト ■
マネージメント界の伝説的な大物と言われている、
(私が勝手にそう言いたいだけかもしれませんが・・・笑)
インテル社CEOだったアンドリュー・S・グローブ氏、
その著書にて、仕事ができない理由について、
以下のように語っています。
その理由は二つしかない。単にそれができないのか、
やろうとしないかのいずれかである。
つまり、能力がないか、意欲がないかのいずれかである。
どちらかを決めるのに、簡単なメンタル・テストを用いることができる。
https://www.amazon.co.jp/dp/4822255018
(出典:「ハイアウトプットマネジメント」アンドリュー・S・グローブ著)
著書では、簡単なメンタルテストを通して、
その相手が、能力がないか、意欲がないのかを
見分ける方法が紹介されています。
「その仕事に生活がかかっているとしたら、それができますか?」
と質問し、答えが「イエス」だった場合、
本人には「やる気がなかった」と判定されます。
答えが「ノー」だった場合、
本人には「能力がなかった」と判定されます。
つまり、大方の仕事は、生活に関わっているわけなので、
できないことはないですよね、とも解釈できます。
例えば、100メートルを10秒で走って、
人々に感動を提供する仕事を求められたとします。
私には、そのような能力はないため、
そこに生活をかけることができないわけです。
(=能力がなかった)
としますと、ほとんどの人の仕事ができない理由は、
能力ではない、と考えらえます。
ちょっと乱暴な判定かもしれませんが、
人の生存欲求にも触れた、興味深い洞察です。
■ 頭ではわかっているけど、行動できない人の心理 ■
能力不足は常に誰しもが課題としてあります。
だからこそ、冒頭で紹介したような様々な研修を行い、
能力を高め続けていくわけです。
また、能力(知識やスキル)だけではなく、
やる気(マインド)を高める研修も忘れてはいけません。
やる気を高めるという目的で、
「マインド研修」を継続的に行っています。
クライアントの想いを共有し合う研修や、
消費者の側面から考える研修など、手法は様々です。
実際に、マインド研修を実施した後では、
アウトバウンドの販売率が12%上昇したり、
品質評価点数が、マドンナ全員数ポイントUPしたなど、
数値の変化も多数あります。
能力だけではなく、やる気の強化も大事、
というのは間違いないです。
ところが、
・能力もある
・やる気もある
このようなマドンナでも
本番で失敗することがあります。
実は前述のマドンナは、
まさにそのような状態だったのです。
「頭ではわかっているけど、行動できない」
という状態だったのです。
なぜそのような状態に陥ってしまうのか、
心理的に考察してみたいと思います。
■ 違和感の入り口、「固まる」マドンナ ■
前提条件として、
「マドンナにやる気はあったのか?」
「マドンナに能力はあったのか?」
この部分はクリアしていました。
やる気も能力もあったにも関わらず、
それでも本番でできなかった理由は何なのか。
一言でいうと、
「自分にとって、苦手なタイプのお客様だった」
です。
誰しもが経験のあることですが、
苦手なタイプの人と会話は続かず、
違和感のある会話の途中では、
一瞬、何かしらの反応が出ています。
この苦手な相手に遭遇した反応には、色々な種類があり、
数秒の瞬間、その人の態度や行動に現われます。
先ほどのマドンナの場合、
「固まる」という反応がでていました。
固まってしまい、言葉が出なくなってしまうのです。
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お客様
「何回も電話してきやがって!どういうつもりだよ!?」
と強めの怒りの感情をぶつけられたことにより、
マドンナ
「・・・(無言)」
と固まってしまい、
お客様
「黙ってないで、なんか言えよ!?」
マドンナ
「(無言)・・・も、も、申し訳ござい、、、ません!」
となってしまい、お客様のさらなる
怒りの感情を増幅させてしまったのです。
—————————————————-
残念ながら、この反応は、
誰しもが持っている、生理現象のようなもので、
発生するのは致し方ない、とも言われています。
そういったコミュニケーションでの反応を自覚する、
ということが成長の第一歩だと考えています。
コンタクトセンターという、コミュニケーションの
プロとしてお仕事させてもらっている以上、
こういった失敗を克服し、成長できるよう、
日々、研修と実践の繰り返しです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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