みなさん、こんにちは!
水道橋コンタクトセンターのK.TATSUROです。

弊社ではメールアドレスをご登録いただいたお客様限定で、
メールマガジンを発行しています。

そこでは、
・コンタクトセンター運営ノウハウ
・心理学を活用した仕事術
・生々しい現場(笑)
について、月1回情報をお送りしています。

今回は過去のメルマガから、反響を多くいただいた記事をご紹介させていただきます。

~~~~~~ 記事 ハイライト ~~~~~~
・ 急拡大するテキストコミュニケーション市場

・ テキスト応対品質のポイント

・ 一文一義の法則を使うと

・ 主語と述語の位置に要注意

・印象を良くする「親近化効果」と「初頭効果」
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■ 急拡大するテキストコミュニケーション市場 ■

「電話」を中心にコミュニケーション支援を
行ってきた弊社ですが、ここ数年、
「テキスト」の急拡大を感じています。

テキストとは、

・メール
・チャット(有人)
・チャット(ボット)

など。

例えば、
通販のカスタマーサポート業務を受託することが
多いのですが、以前は、

・応対品質の良い電話対応
・解約阻止率の高い電話対応

の相談を頂くことが多かったです。

しかし最近では、上記に加えて、

・メールやチャットでの顧客対応
・チャットボットの導入相談
・お客様の声を分析

など、テキスト領域まで相談を頂く機会が増えています。

数年前には、
「そうはいってもシニアは電話でしょう」
と言われていました。

ところが、
「最もよく利用するコミュニケーション手段」
のアンケートにおいて、

60歳以上
・電話  …36.1%
・メール …28.5%
・チャット…25.0%
と、テキストの存在感は増しています。

ちなみに59歳以下の場合、電話は20%以下でした。
(コールセンタージャパン 2021年8月号より)

国内の「対話型システム」市場規模も、
2017年は11億円でしたが、2022年には132億円予測と、
5年で10倍以上に急拡大しています。
(矢野経済研究所より)

また海外では2020年以降、
コミュニケーションソフトウェア市場が、毎年15%で急成長し、
2026年までに16億ドル以上の規模に達する見通しが発表されています。
(Resarch Diveより)

■ テキスト応対品質のポイント ■

このように、テキスト市場が盛り上がる中、
そこでの応対品質に着目しています。

オンラインにおけるビジネスマナーのようなもので、
まだまだ業界スタンダードのテキスト応対品質は
確立しきれていないように感じます。

色んな事例を見ていくと、

・返信の早さ
・文章のわかりやすさ
・文章から伝わる人間味

以上三つが、テキスト応対品質のポイントになると考えています。

< 返信の早さ >

例えば、メールコミュニケーションにおいては、
返信までに24時間以上経過すると、「遅い」と不満を感じる
ユーザーが増えると言われています。

企業によっては、当日中のメール返信を徹底したり、
2時間以内の返信を目標としているところもあります。

ところが、ユーザーとのチャットコミュニケーションにおいては、
1分以上経過すると、チャットからの離脱が増えます。

多くのユーザーを抱える通販企業では、やりとりも膨大になるため、
チャットボットを導入したり、FAQを充実させたり、
SNSで情報発信することで、問い合わせ数を削減しようとします。

< 文章のわかりやすさ >

短い文章かつ、相手にとってわかりやすい内容か?
ということです。

テキストの応対品質においては、

・一文一義の法則
・主語と述語の位置

が重要だと感じています。

それぞれ例を挙げて解説したいと思います。

■ 一文一義の法則を使うと ■

「一文一義の法則」とは、一つの文章に一つの情報だけ書くことです。

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< 悪い例 >

発送の準備が整いましたので、9月10日着のヤマトクール便で
お送りしますが、食品の調理方法について資料も同梱いたします
ので、お読みいただいてご不明な点があればご連絡ください。

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読みにくい文章です。
これは、一文の中に複数の情報が入ってしまっているためです。
そこで、

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< 良い例 >

9月10日ご到着で、発送準備が完了いたしました。

・ヤマトクール便です。
・調理に関する資料を同梱いたします。

ご不明な点があればご連絡ください。

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このように、一文の中に、一つの情報だけに絞ると、
読みやすく、わかりやすくなります。

また箇条書きを取り入れると、
視認性も高まるため、おススメです。

■ 主語と述語の位置に要注意 ■

「主語と述語の位置」とは、主語と述語を明確にし、
その配置を近くにすることです。

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< 悪い例 >

美容専門家の意見を取り入れ、日本全国からこだわりの天然成分を、
探し出してきましたが、稀少な成分のため、その分価格がお高く
なってしまい、化粧水をご利用いただくお客様には、
少しでも安価でご提供したいとの思いから、
定期コースの割引率を見直しいたしました。

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これもまた読みにくい文章です。
この中には、複数の主語が存在しています。
そこで、

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< 良い例 >

美容専門家の意見を取り入れ、
日本全国からこだわりの天然成分を探し出しました。

「稀少な成分を使った化粧水は、価格が高くなってしまう」
「だけど、お客様には長く使っていただきたい」

との思いから、私たちは定期コースの割引率を見直しました。

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このように、「私たちは」と主語を明確にし、
「私たちは(~~を)見直しました」
と主語と述語を近くにします。

そうすると、伝えたいメッセージ
(定期コースの割引率)も強調されます。

文の長さも1~3行でまとめていくと見やすいです。

■ 印象を良くする「親近化効果」と「初頭効果」 ■

また、お客様には良い印象をお持ちいただきたいものの、
良いことばかり言っていては、逆に信用されません。

ネガティブ情報(商品のデメリット)もお伝えすべきですが、
受け取り方は人それぞれ。

人によっては、ネガティブ情報を大きく取り上げてしまい、
悪い印象だけ残ってしまうリスクもあります。

そこでおすすめしたいのが、心理学でいう、
「親近化効果」と「初頭効果」です。

例えば、「親近化効果」とは、

A:「こだわりの成分だから、価格が高い」

B:「価格が高いのは、成分にこだわっているから」

読者の皆さんは、どちらの印象が良いですか?

この場合、多くの人は「B」と答えます。

マイナスの情報を先に伝え、後にプラスを伝えたほうが、
最終的に、相手は良い印象を持ちます。

しかし、「初頭効果」とは、

C:「限定販売!こだわり食材、見た目は悪い」

D:「見た目が悪い、限定販売のこだわり食材」

これだと、どちらに惹かれますか?

この場合、多くの人は、「C」と答えます。

実は3個以上の情報があるときは、
最初にプラスの情報を伝えた方が全体の印象が良くなるのです。

いかがでしょうか?

テキストコミュニケーションの応対品質もまた、奥深いです。

10年以上の電話対応で培ってきた弊社のノウハウを、
テキスト応対品質にも活かしていきます。

テキストコミュニケーションの応対品質に
お悩みのお客様、ご興味ありましたら、
お気軽にご相談くださいませ。